【大上悟・オレに任せろ】

 ◆12R:決勝 ナショナルチームのスピードで魅了する新田祐大が「夜王」初襲名だ。

 激戦の準決10Rで、その脚力を見せつけた。赤板から南関勢がカマすと打鐘8番手に置かれたが、最終2角手前から猛スパートを決めると、前団を一気にのみ込んだ。ゴール前で番手の渡辺一成に差し切られたが、新田のスピードと破壊力は破格だった。

 レース内容は「南関勢に行ってください、の展開になってしまった」と及第点に届かなかった。だがギア倍数を3・92から3・93にアップして走りには「久々にどれだけ踏めるか試せた」と好感触をもらした。

 ファイナルではさらにスピードをアップして真夏の夜のバトルを席巻する。別線は先行力を誇る近畿勢、中部勢に一発怖い原田研太朗と激戦必至。早めの先行争いが濃厚なだけに、足をためてまくりを放つ新田に展開が向く。ゴール前は前団の混戦を一気にまくる新田と、再度差し切りを狙う渡辺とのナショナルチーム対決だ。

 3連単は(7)=(2)から総流しで勝負。