高松競輪G3「玉藻杯争覇戦」は、4日から4日間の熱戦を繰り広げる。主役は、年頭のG3を連続Vと波に乗る平原康多。西の第一人者・松浦悠士が挑む2強対決が焦点となる。もう1人のS班守沢太志や、地元の香川雄介、充実の東口善朋、北津留翼らもV圏内にいる。

年頭の立川、大宮とG3を連続で制した平原康多が乗れている。昨年末のKEIRINグランプリで、これまで封印していた他地区の番手を選択して脇本雄太と連係。番手絶好の展開ながら援護役に徹して5着に敗れたことで、逆に闘争心に火がついた。

今年は自力はもちろん、番手でも3番手でも、最後は勝ちに徹している。今回は上位級に東の自力タイプが少ないだけに、本来の迫力ある自力でV争いの中心に座る。

松浦悠士が伯仲する。こちらも和歌山で行われた岸和田G3を制して今年をスタート。2走目の松山G3は地元勢に遠慮した形になったが、立ち回りや鋭さは健在だ。中2日で豊橋G3に追加参戦するなど意欲も満々。層が厚い四国勢と連係して打倒平原に挑む。

初めてS班となった守沢太志は、北の若手高橋晋也や平原との連係策でV奪取を目指す。苦しい難局もしのげる自力も身に付けただけに、動向から目が離せない。

四国勢は、地元のエース香川雄介を中心に迎え撃つ。機動力ある小川真太郎、太田竜馬の徳島勢との連係、そして松浦とのタッグでV戦線に切り込む。

若手では117期の町田太我に注目だ。直前の小倉F1では山田英明を撃破して優勝と勢いにも乗っている。町田が進出すれば、同県の松浦にとっては絶好の展開が望める。一発の底力を秘める北津留翼や堅実な岩津裕介らもV圏内にいる。