令和元年のG3は、三谷竜生(32=奈良)が通算5度目のG3優勝で締めくくった。

昨年GP王者の名にふさわしい動きを見せて2予A、準決と連勝、そして迎えた決勝は、先行する中部勢の3番手を三谷が奪ったことで、別線は金縛りになった。「初日(特選9着)にふがいないレースをしてしまい、気持ちを入れ直した。その後は3連勝できて良かった」。

今年はけがと重責に苦しめられ、グランプリ(GP)連覇は断たれた。しかし「同じ時期にけがをした清水裕友君はGPに乗った。結果は全て自分の責任」と言い訳はしなかった。

「来年またGPに出られるように頑張ります」。悔しさを力に変えた4日間。三谷のもがき苦しんだ19年は、この優勝で少しだけ報われた。【松井律】