山谷央(しん、49=東京)が、ついに優勝戦1枠をゲットした。

20年のコロナ禍以後、地元平和島では3度準優1枠を得たが、いずれも敗れていた。4度目の正直で、1着突破を果たした。「今までは予選トップでも機力で上の人がいて、やられることがあった。また逃げなきゃと自分で追い込んでもいたかな」。今節は60日のフライング休み明け、コロナで1度も水面に出られず不安ばかりだったそう。それが相棒11号機のパワーも手伝って、思った以上のレースができている。

実は平和島での優勝がまだない。「あとは自分との戦いです。自然体でしっかり逃げるだけ」。93年11月デビュー、ほぼ丸30年の思いを胸に、イン先マイを敢行する。