KEIRINグランプリ(GP)2度、日本選手権(ダービー)4度優勝などGP・G1で8冠を誇り「先行日本一」「魂」と呼ばれ、ファンに愛された近畿のレジェンドレーサー村上義弘(48=京都)が29日、突如、現役引退を発表した。今月24日からの地元向日町競輪開設記念(G3)を病気欠場した。

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平素より大変お世話になっております。

私事ではございますが、この度、現役を引退する事にしました。

14歳の頃から競輪選手を夢見て自転車に乗り始め、引退を決めた今日まで、只々必死にペダルを踏み続けてきました。私にとって人生の記憶の大半が競輪であり、これから競輪を走らなくなるという生活が、どんなものになるのは分かりませんが、自分の人生を救ってくれたと感じている競輪を、これからも心の中でしっかりと応援し続けていきたいと思っています。

最後になりましたが、共に戦ってきた競輪選手達、関係者の皆様。そして、ずっと村上義弘を応援して支え続けてくれた全国の競輪ファンの皆様に心からの感謝の気持ち送りたいと思います。

長い間、お世話になりました。ありがとうございました。

村上義弘

(原文ママ)

◆村上義弘(むらかみ・よしひろ)1974年(昭49)7月6日生まれ、京都市出身。花園高卒。競輪学校(現養成所)73期生として94年4月9日小倉でデビュー(8・6・1)。G1は02年岸和田全日本選抜、03年一宮オールスター、11、13、14、16年日本選手権(ダービー)の計6冠。GPは12年京王閣、16年立川の2度優勝。G2は5勝。16年最優秀選手賞など表彰は多数。通算2236戦655勝。170センチ、75キロ。血液型O。