優勝戦は人気を背負った吉村誠(34=静岡)が、インから逃げ切った。今年2度目、尼崎は初、通算4度目のVを飾った。

進入は3対3の枠なり。吉村はコンマ08の踏み込みから冷静に1Mを先取りに成功。バックでも他艇を引き離して、悠々とゴールまで駆け抜けた。「ここまで納得がいく逃げができなかったので、優勝戦では納得がいく逃げができました。レバーを握って決まったと思った。気持ちよく回っていました」と、うれしそうに振り返った。

手にした10号機は素性が良く、序盤から不満がなかった。「前検で良くて、今節はやれるかなと思いました。好きな感触でしたね。温水パイプの影響で、回らないと思ったけど、力強く回転が上がってくれました。ほとんど何もしていません。素直にいいエンジンでした」と、エンジンさまさまだった。

師匠は16年に亡くなった今坂勝広さん。ガッツある走りが魅力だった。「そろそろ誕生日なんですよね。もっと多く、いい報告ができるようにしたいですね」と、きっぱり。師匠譲りの気迫がこもった走りで、さらなる飛躍を誓った。