涙のVゴールを挙げた。地元129期生の青木蓮(23=埼玉)が、インから踏ん張って逃げ、優出2度目でデビュー初優勝を飾った。道中追い上げた松田大志郎が2着、三浦永理が3着に入った。

不安定な横風が吹いた最終日。優出経験の浅い、初の優勝戦1枠の青木にとって緊張感の高まる条件になったが、トップタイのコンマ09のスタートから先マイ。ターンマークを外す旋回になったものの、何とか後続を退けた。ピットに戻ると、多くの祝福に、あふれる涙をこらえきれなかった。「外を張り過ぎ。大反省です」と頭を下げたものの、最善のスタート、周年記念(=桐生順平)を制した22号機のパワーも勝因になった。「ほっとはしてます。スタートが苦手なので。でも足はすごく良かった」と話すと笑みを取り戻した。

感慨もひとしおだった。21年11月にデビューしたが、初出走は多摩川。初勝利は22年7月の丸亀だった。「初優出はここだったんですけど、地元で記念に残るものを残したかった」。23年11月の初優出に、今回の初優勝を戸田で刻み、地元レーサーとして新たな1歩を踏み出した。

次走は6月16日からのG3イースタンヤング(びわこ)。「繰り上がりの出場なので、学ぶことしかない。自分はまだB級ですし、身近に飛び級でA1になる人(飛田江己)もいる。師匠の黒井(達矢)さんも1000勝されたので、いずれは記念を走り続ける黒井さんと同じ舞台を走れるようにしたい」。高い向上心を持ち続け、支部を代表するトップレーサーを見据える。