日刊スポーツ制定「第39回競輪年間三賞」の受賞者が決まった。MVPに該当する殊勲賞には、初めてKEIRINグランプリ(GP)を制し、賞金王にも輝いた郡司浩平(35=神奈川)が、敢闘賞には唯一のG1・2勝を挙げた脇本雄太(36=福井)が、技能賞には全G1で決勝に進出した古性優作(34=大阪)が、ガールズ最優秀選手賞には全4つのG1とガールズGP優勝という史上初の年間グランプリスラムを達成した佐藤水菜(27=神奈川)がそれぞれ選出された。
◇ ◇ ◇
郡司浩平が競輪界最高峰のレースであるKEIRINグランプリ(GP)2025を制して初の賞金王に輝き、殊勲賞に選出された。本来の目標であるG1タイトルを取ってGPへという目標は達成できなかったが、G3優勝6度という安定した走りで多くのファンを魅了した。
郡司は年齢を重ねて、南関東ラインの司令塔といえる立場になった。ラインの自力選手、追い込み選手をレベルアップさせるための役割も担っている。
26年初戦の和歌山G3では「年間を通しての1番車は展開を作る上で有利になるし、5月の平塚ダービーに向けて練習している」と25年は手にすることができなかったG1タイトル奪取への思いを明言した。
その中でラインの底上げを目指す、象徴する場面を準決で見ることができた。目標にしたのはラインの斎木翔多だった。果敢に先行した斎木を残せるかもしれないと思い、番手まくりのタイミングを遅らせた。自身の結果は杉浦侑吾にまくられて2着だったが、斎木(5着)にとって「ここまで粘れたのは自信になった」と大きな成果となった。
今年は競輪界の一大勢力である南関ラインから何人をGPに送り込むことができるかが郡司の肩にかかっている。
◆郡司浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、横浜市出身。横浜商高卒。父・盛夫氏(50期・引退)を追い競輪選手を志し競輪学校(現養成所)99期生として11年1月に川崎でデビュー(2<1>(8))。ビッグ制覇は17年高松G2ウィナーズカップから25年GP制覇まで7度。167センチ、80キロ、血液型A。
◆選考過程 競輪祭を終えても激戦だったが、GPの結果を受け、殊勲賞には選考委員の多くが郡司浩平を支持した。G1優勝こそなかったものの、G3最多6度のV、GP初制覇で賞金王に輝くなど、安定感+インパクトの強さが高く評価された。
敢闘賞には全日本選抜、高松宮記念杯で、ただ1人G1・2冠を果たした脇本雄太が選ばれた。史上初のグランプリスラムも大きな理由になった。
技能賞は6つの全G1決勝進出と安定感抜群の古性優作と、日本選手権を制し、他のG1でも活躍した吉田拓矢の一騎打ち。最終的に僅差で古性に決まった。ガールズは年間グランプリスラムの佐藤水菜で満場一致だった。
◆競輪年間三賞 日刊スポーツが87年に創設。1年間(1~12月)の競走を対象として、活躍した選手の中から殊勲、敢闘、技能賞、ガールズ最優秀選手賞を選定し、表彰する。三賞選考委員会は、日刊スポーツの競輪担当記者と評論家らで構成。受賞選手には表彰盾と賞金が贈られる。





















