川崎F対仙台 前半、川崎F小林悠(右から2人目)がヘディングで先制のゴールを決めゆりかごポーズを決める知念(中央)らイレブン(撮影・垰建太)
川崎F対仙台 前半、川崎F小林悠(右から2人目)がヘディングで先制のゴールを決めゆりかごポーズを決める知念(中央)らイレブン(撮影・垰建太)

川崎フロンターレが昨季から続くリーグ戦の無敗記録を21試合に伸ばした。昨季のリーグ優勝決定試合だった昨年11月25日のG大阪戦から16勝5分け。12~13年に大宮アルディージャがマークした21戦無敗のJ1記録に並んだ。

12~13年の大宮は13勝8分けと引き分けが多かったが、今回の川崎Fは破壊力抜群の攻撃で期間中の得点は55点。大宮が記録した36点を上回る。

大宮は0-0が4試合あったが、川崎Fは無得点試合がなく、2ゴール以上の試合が16試合。失点は18点で、こちらは大宮の10点に及ばないものの、得失点差は大宮の「+26」に対して「+37」に達する。

<両チームの期間中データ比較>

▼戦績

大 宮 13勝8分け

川崎F 16勝5分け

▼得失点

大 宮 36得点10失点

川崎F 55得点18失点

▼無得点試合

大 宮 4試合

川崎F 0試合

▼無失点試合

大 宮 12試合

川崎F 9試合

▼複数得点試合

大 宮 10試合

川崎F 16試合


○…ベルデニック監督が率いた12~13年の大宮は堅守が光った。21試合中半分以上の12試合が無失点。前線から最終ラインまでコンパクトな陣形を維持し、その狭いスペースの中で相手ボール保持者への素早いプレスを徹底した。高いDFラインの背後に抜け出そうとする相手FWをことごとくオフサイドの網にかけ、奪ったオフサイドは期間中に77回。これは今期間中の川崎Fの22回を大きく上回る。

◆12~13年大宮の主な選手

GK 北野貴之

DF 下平匠、菊地光将、河本裕之、渡部大輔、高橋祥平、今井智基

MF 金沢慎、青木拓矢、チョ・ヨンチョル、渡辺大剛、東慶悟

FW ノバコビッチ、ズラタン

大宮対広島 サポーターの声援に応える大宮の選手たち(2013年5月6日撮影)
大宮対広島 サポーターの声援に応える大宮の選手たち(2013年5月6日撮影)

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)