アルビレックス新潟が好機を確実に仕留めた。シュート数は今季最少タイの6本にとどまったものの、そのうち5本が枠を捉え、枠内シュート率は83%に達した。16日町田戦(1-2)と23日京都戦(0-1)は計20本のシュートで1得点と最後の詰めを欠いて連敗したが、この日は限られたチャンスで力むことなく、ゴールにパスを出すように落ち着いてシュートを決めきった。

先制された直後の前半29分にMF高木が見せたゴールは象徴的。DF堀米の左からのクロスを右足でダイレクトパスを出すように丁寧にゴール右隅へ流し込んだ。チームとしての高いパス成功率(86%)同様、シュート成功率も連敗した2試合の5%→33%に上昇。先制された試合で今季初めて勝ち点3を獲得し、先制すると9戦負けなし(8勝1分け)だった琉球の必勝パターンを打ち砕いた。

先制して追加点を奪う戦いが理想だが、まずは連敗脱出に成功。首位だった京都が引き分けたことで再び首位に浮上した。アルベルト監督は「チームは勝利に飢えていた。勝者のメンタリティーを持っている」と選手をたたえた。【石川秀和】