J1柏レイソルから期限付き移籍で加入したMFイッペイ・シノヅカ(26)がアルビレックス新潟の攻撃にアクセントを加える。ドリブルからのシュートやクロスを持ち味とするが、精度の高いプレースキックにも期待大だ。

中盤のキーマンとして期待されるイッペイ・シノヅカ(左から2人目、18日撮影)
中盤のキーマンとして期待されるイッペイ・シノヅカ(左から2人目、18日撮影)

19年にはシーズン途中からJ2大宮アルディージャに移籍し、20試合4得点7アシスト。7アシストのうちピンポイントのCKで3度、味方のヘディングでのゴールを演出した。さらに9月22日の東京ヴェルディ戦では「狙っていた」と左からのCKを直接ゴールにねじ込む“神業”も見せた。

そうしたゴールに向かう、いわゆるインスイングの軌道だけでなく、ゴールから遠ざかるアウトスイングの右CKからもゴールの予感が漂う。新潟には昨季のJ2アシスト王、MF高木という不動のキッカーがいるが、高精度のプレースキックを蹴る選手がもう1人加わるのは心強い。

イッペイの年度別成績
イッペイの年度別成績

日本人の父とロシア人の母を持ち、13年にはU-18ロシア代表にも選出された。松橋監督とは横浜F・マリノス時代にコーチと選手の関係で、新監督のサッカーを知る貴重な新戦力だ。【石川秀和】