J2アルビレックス新潟のGK小島亨介(25)がチームを救った。1-1で引き分けた4月30日のアウェー琉球戦。最下位に低迷する相手に今季最悪の15本のシュートを浴びた。前半10分に一瞬の隙を突かれて自陣ペナルティーエリア内への進入を許して失点したが、開幕から唯一、全試合フル出場を続ける守護神はその後、好セーブ。最少失点に抑え、チームに勝ち点1をもたらした。

試合は0-1で敗れた3月30日の千葉戦と同様、被ファウル数が今季最多タイの20回と相手の球際の激しさに苦しんだ。リズムに乗れず、負けてもおかしくない内容だった。だが、アルビの守護神が最後のとりでとして立ちはだかった。相手の枠内シュートを6本セーブし、そのうち5本を両手でがっちりキャッチ。終了間際の元新潟MF大本の決定的なシュートは横っ跳びでストップして見せた。

昨季はけがもあって正GKの座を阿部に譲り、東京五輪代表入りも逃したが、今季はペナルティーエリア外からのシュートセーブ率が100%を誇るなど完全復活。遠めからのシュートなら確実に防いでくれそうな安心感があり、11人目のフィールドプレーヤーとしても足元の安定感が際立っている。【石川秀和】

J2新潟の琉球戦の被シュート
J2新潟の琉球戦の被シュート