J2アルビレックス新潟が25日のホーム大宮戦で今季14度目の無警告試合で1-0の完封勝利を収めた。

ここまでの38試合でイエローカードは33枚、退場はなし。1試合平均の警告0・87枚はJ2で戦うことになった18年以降では最も少なくなっている。マイボールの時間を増やすことで守備機会を減らし、ボールを失ったとしても即時奪回。MF高が大宮戦で見せたように、ノーファウルでボールを奪い返す「クリーンファイト」も光っている。

警告を受ける回数が少なければ出場停止にもならない。J2では警告が累積4枚に達すると出場停止になるが、現時点でリーチがかかっている選手はDF藤原、MF島田、伊藤の3人。負傷離脱したMF高木に加え、出場停止選手が出るのは確かに痛手だが、それがあったとしても今の新潟は動じないのではないか。

途中出場のMF秋山が加入後初ゴールを決めて今季の得点者は20人に到達し、フェアプレーが徹底されたチームは今季初の4連勝を飾った。松橋監督は「誰が出てもそれぞれが特長を出してくれる。活躍できるようなタイミングで使ってあげたい」。選手間の競争意識を高めると同時に一体感を生む指揮官の采配も快進撃の理由だ。【石川秀和】

スタンドの上から試合を見守った高木(右)が、秋山の決勝点を喜ぶ
スタンドの上から試合を見守った高木(右)が、秋山の決勝点を喜ぶ
試合開始前、高木のユニホームを着て整列する新潟のメンバー
試合開始前、高木のユニホームを着て整列する新潟のメンバー
選手入場時、高木の背番号33を掲げる新潟のサポーター
選手入場時、高木の背番号33を掲げる新潟のサポーター
後半27分、ゴール中央から決勝点を決める秋山(左)
後半27分、ゴール中央から決勝点を決める秋山(左)
後半27分に決勝点を奪い、跳び上がって喜ぶ秋山(6番)
後半27分に決勝点を奪い、跳び上がって喜ぶ秋山(6番)