新潟はJ1復帰1年目でまずまずのスタートを切った。

開幕5試合を終え、2勝2分け1敗の勝ち点8。26日にルヴァン杯の鹿島戦が行われるが、リーグ戦は日本代表の活動のため約2週間の中断期間に入る。ここまでのリーグ戦5試合で8得点、7失点。守備に不安は残すものの、MF太田が3得点、MF伊藤が2得点を挙げるなどJ1でも高い決定力を示している。

開幕5戦の相手の昨季J1順位を見ると、C大阪5位、広島3位、札幌10位、川崎F2位、浦和9位と、昨季の上位チームとの対戦が多かった。そんな中でも43本のシュートで8得点。「得点÷シュート」で算出したシュート決定率は18・6%で、昨季王者の横浜の16・3%を上回る。18日に今季未勝利で最下位の横浜FCから4ゴールを奪った京都がリーグ最高の19・0%を記録しているが、新潟はそれに次いで2番目となっている。

18日の浦和戦では今季チーム最速となる前半10分にMF太田が先制し、J1の18チームで唯一、開幕から5試合連続ゴールを記録した。前半のうちにセットプレーから2点を失って今季初黒星を喫したが、それでも松橋監督は「後半は我々の信念になるようなことを表現してくれた」と言った。今季のJ1最終節は12月3日。その時点でどの順位にいるかが重要。昨季同様、一喜一憂せず、自分たちの信じる道を突き進む。【石川秀和】

18日浦和戦の前半、先制ゴールを決める太田(右)(撮影・狩俣裕三)
18日浦和戦の前半、先制ゴールを決める太田(右)(撮影・狩俣裕三)
18日浦和戦の後半、厳しい表情を見せる松橋監督(撮影・狩俣裕三)
18日浦和戦の後半、厳しい表情を見せる松橋監督(撮影・狩俣裕三)