日本代表対U-24日本代表 前半、ゴールを決め日本の南野(左)とタッチを交わす鎌田(中央)。右は長友(撮影・垰建太)
日本代表対U-24日本代表 前半、ゴールを決め日本の南野(左)とタッチを交わす鎌田(中央)。右は長友(撮影・垰建太)

ずいぶん豪華な紅白戦だな。スポンサーが付いて、地上波で全国に生中継する価値があったのかな。Jクラブの紅白戦でもこんな緩い試合はないよ。球際の激しさがないし、開始早々失点したU-24代表は、なんとしてでも挽回するという意気込みが感じられなかった。

負けているチームの戦い方ではなかったね。追い付こうという気迫も意欲もない。何を考え、何のためにプレーしてるかが、さっぱり伝わらなかった。五輪メンバー発表まで3試合しかない中で1試合が終わった。この試合で、五輪生き残りをアピールした選手は1人もいないね。まったくサバイバル感がなかったね。

ジャマイカ戦が中止になったのは仕方ない。代わりに強化試合を組んだわけだから、8人交代はやり過ぎ。東京五輪が3人交代か、5人交代かはまだ決まらないが、この試合はせめて5人交代にしないと。ただ単に多くの選手を試しても意味がないよ。決められたルールの中で、いかに勝つか、いかに勝ち点を稼ぐかを考えてやらないと、東京五輪に向けた強化にはならないよ。

MF久保も相変わらずだったな。ヘタフェよりプレー機会は増えたが、相手はまったく脅威を感じなかったはずだよ。直接FKもふかしちゃうしね。41年ぶりの兄弟対決と、試合前は期待したが、試合後はなんだか損した気分になってしまったね。(日刊スポーツ評論家)

日本代表対U-24日本代表 前半、パスを出すUー24の久保(右)。左は日本の長友(撮影・垰建太)
日本代表対U-24日本代表 前半、パスを出すUー24の久保(右)。左は日本の長友(撮影・垰建太)