急に日本は下手になっちゃったな。ここ数試合で見せた華麗なパス回しや正確なシュート、両サイドからの怒濤(どとう)の攻めや個人技はどこにいっちゃったの。両サイドは上がらないから中央でボールがつながらないし、相手を脅かすシュートもなかったな。

セルビアは、欧州選手権の予選に出場したメンバーは3人だけ。若手を試したし、シーズンオフのためコンディションも悪かった。日本の高温多湿にもてこずって、全体的に引いてブロックをつくり、無難に90分をこなした。そんな相手を崩せないなんて、情けないね。

やはり欧州チーム相手だと、びびってしまうのかな。長友も室屋も印象に残ったオーバーラップが1本もなかった。相手をリスペクトしすぎた森保監督が意図的に止めたのか、選手がびびったのか。いずれにしても、チームとして勇気がなかったね。唯一参考になったのは、欧州チームは日本の蒸し暑さに耐えられないことが再確認できたことくらいか。

引いた相手に古橋、南野、浅野、オナイウがまったくなんにもできなかったのは、チームとしてショックだろうな。まあ、次のキルギス戦(15日)には、また全員が急に強くなって、世界クラスの技を披露するだろうけどね。(日刊スポーツ評論家)