サッカー日本代表は22日、千葉県内で30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)とワールドカップ(W杯)ロシア大会へ向けて国内合宿2日目をこなした。

 DF吉田麻也(29=サウサンプトン)は、今までの4バックから3バックに変更されるのでは、と推測されている状況について「いや、僕が聞きたいっすよ」と笑いながら「3枚と4枚は全然違う。何を変えなきゃいけないかと言われると、ありすぎて…(苦笑)。誰がやるかにもよるし、それが3バックなのか、5バック気味なのかでまた変わってくる。ちょっとやってみないと分からない」と言葉を選びながら話した。

 「初戦に向けて」調子を上げていくと話すディフェンスリーダーは、14年W杯ブラジル大会の再戦となる初戦コロンビア戦に向けて「コロンビアに限らずですが、どのチームに対してもスペースを与えずに、コンパクトな守備で粘り強く守ることは大事」と言及。その上で、要となるMFハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)について、こう語った。

 「前回とは状況が違う。(前回は)3試合目だったので、僕らは勝ちに行かなきゃいけなかったし、点を取らなきゃいけなかった。後半はほとんど数的同数で守備をしていて、スペースも多くあったので、自由にやらせてしまいました。今回は1試合目で状況も違うし、お互いに硬さもあるだろうし、難しさもある。よりもっと拮抗(きっこう)した試合になると思います。もちろん彼にスペースを与えなかったり、自由を与えないのが大事になってくる」。

 3月にロンドンで行われたコロンビア対オーストラリアの国際親善試合は、生で観戦した。それは自身にとって非常に大きかったようだ。「テレビで見るのとは違って、相手の情報を明確にインプットできたし、見に行く価値があった試合だった。個々の特徴もとらえやすかったし(FW)ファルカオやハメスもそうですけど、ほかの選手たちの特徴も非常に分かりやすかった」。出てくる言葉は、頼もしく感じられた。