2戦を終えてB組首位通過を決めていた日本は最終第3戦でイラクに大勝した。

ゴールラッシュで決勝トーナメントへ機運を高めた。火ぶたを切ったのは今大会初出場となったMF滝裕太(19=清水)だった。前半10分、右サイドからドリブルでDF2人をかわしペナルティーエリア内に切り込んだMF久保建英(17=横浜)の切り返しに、右足ヒールで合わせる技ありの1発で先制した。

追加点は27分。左サイドから攻め上がったDF荻原拓也(18=浦和)の折り返しを、ペナルティーエリア内にいた久保がスルー。後方から走り込んでいたFW田川享介(19=鳥栖)が右足ダイレクトで鋭いシュートを放つと、GKの手をはじいてゴール左隅へ決まった。

攻撃の手を緩めない日本はここからFW原大智(19=東京)が2得点した。30分にゴール正面から右足でゴール左へ決め、前半で3-0とほぼ試合を決める。原は後半32分には左CKにニアへ走り込み、頭で合わせて遠いゴール右へ。189センチの長身を生かした。

同40分には途中出場で原のヘッド弾をCKからアシストしたMF斉藤光毅(17=横浜FC)が、3試合連続ゴール。5点差をつけて圧勝した。

1次リーグ3連勝、13得点と頭1つ抜けた力を見せ、準々決勝を迎える。来年のU-20W杯ポーランド大会がかかる次戦は、開催国インドネシアとの対戦が決まっている。影山雅永監督(51)は「しっかり集中した試合を立ち上がりからやってくれた。まだなにも成し遂げていない。しっかり勝って先に進みたい」と笑顔を見せることなく話した。