FC町田ゼルビアが柏レイソルに2-0で快勝し、首位に返り咲いた。

町田は今季初先発のMF荒木駿太(24)が1得点1アシストと結果を残した。 前半9分、敵陣でのスローイン。柏がロングスローを警戒する中、DF鈴木は、ロングスローではなく、裏へ抜け出したMF荒木へボールを流し込んだ。荒木が深い位置からマイナスクロスを出すと、FWオ・セフンが落ち着いて右足でネットを揺らし先制。後半24分にも、荒木がMFナ・サンホのシュートが相手DFに当たったところを、頭で押し込んだ。

荒木は「やってやろうという気持ちで入った。1点目のスローインは相手の隙を突こうという狙い。それがゴールにつながってよかった。2点目のヘディングは得意ではないけど、しっかり当てて流し込めて自分でもビックリしています」と話した。

同試合は日本代表の森保一監督が視察に訪れていた。そのことを聞かされた荒木は「そうなんですか? 町田を見に来るんだ…」と驚き「日本代表は夢でもありますし、目標。監督が見に来た中で、得点とアシストができたのは少しでもアピールできたかな」。

町田はU-23アジア杯にFW藤尾と平河が招集されており不在。その中で、荒木が先発の座をつかみ、首位奪還に貢献した。

荒木は「2人がいなくても勝てると示したかった。2人には申し訳ないですけど、帰ってきてもポジションはないよ、という気持ちでやっていた。2人が帰ったら、いらないよ、と笑いながら言おうと思っています」。今後は、チーム内の定位置争いがますます激しくなりそうだ。【岩田千代巳】

【J1スコア速報】はこちら>>