日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(61)が9日、東京・墨田区の春日野部屋を訪れ、JFAアカデミー福島の男子11期生の相撲部屋実習を視察した。

午前8時から約2時間、朝稽古を見学。参加した中学3年生の3選手が大関栃ノ心(31=春日野)に稽古をつけてもらう様子などを熱心に見守った。相撲実習は08年から開始し今回で11回目。田嶋会長は「サッカー以外の日本文化などを学ばせたいと始まりました。培った歴史、伝統に基づいた基本の大切さ、礼儀をしっかり学んで欲しい。この空気、ばちんとぶつかり合うのは日本サッカーにも必要なもの。肌で感じてほしいですね」と多くの学びを得て欲しいと期待した。

参加した3選手も、張り詰めた空気で行われた真剣な稽古に刺激を受けた様子だった。大畑神唯(かむい)は「相撲は礼に始まり礼に終わる。あらためて礼儀の仕方をしっかり学べました。下半身が重要だと思ったのでしっかり強化したい」と言えば、松田隼風(はやて)は「あらためて相撲のすごさを体験できて良かった」。U-15日本代表候補のDF久永瑠音(るおん)は「筋トレはしていますけど足りないなと思いました」と振り返った。