森保ジャパンが堂々の勝ち点1を手にした。森保一監督(50)は「経験のある選手と若手が融合し、日本らしい戦いができた。チームとして成長につながる結果だった」とうなずいた。

バルセロナFWスアレス、パリサンジェルマンFWカバニらベストメンバーで臨んだウルグアイに対し、29本ものシュートを浴びながらもPKとセットプレーの2失点で耐え切った。

苦境を支えたのがベテランの力だった。GK川島は後半10分にカバニとの1対1をストップ。FW岡崎は得点こそなかったものの、持ち前の運動量で攻守でストレスをかけ続けた。練習での数値も良好だったことから起用した采配が的中した。「プレーをもって、背中で培ってきた経験を見せてくれた」と話した。

0-4で敗れたチリ戦の反省が生きた。初戦のテーマは「積極的に球際から戦う」ことだった。ところが前線と最終ラインの距離が間延びして、空いたスペースを使われて主導権を握られた。この日は「選手同士の距離感を大事にした」と森保監督。前から圧力をかけるところと引くところのバランスを整え、リスク管理を徹底したことが“最少失点”につながった。

オリンピック(五輪)世代が中心のチームで決勝トーナメント進出となれば快挙だ。森保監督は「彼らにはもっと伸びしろがある。これに満足せず、次のエクアドル戦に向けて勝利を目指す準備をする」と手応えをにじませた。【岡崎悠利】