日本サッカー協会は12月31日、今年のビーチサッカーワールドカップ(W杯)パラグアイ大会でベスト4まで進出した同日本代表を率いたラモス瑠偉監督が、契約満了で退任すると発表した。

元日本代表MFのラモス瑠偉監督は、日本協会の公式サイトにメッセージを掲載した(原文ママ)。

私がビーチサッカー日本代表チームの監督のオファーを受けることを決断したのは、2018年3月のことです。この時、FIFAビーチサッカーワールドカップ予選を兼ねたAFCビーチサッカー選手権まで1年を切っており、この監督就任がとても難しい仕事になることは想像ができました。しかし、FIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017で自信を失いかけていたビーチサッカー日本代表に「代表の誇り」を取り戻してほしい、その力に少しでも自分がなれたら、という気持ちから監督を引き受けることを決めました。

監督就任後は、与えられた期間の中で毎試合出来る限りの準備をして臨む、という当たり前のことを徹底した結果、当時世界ランキング2位の強豪イラン代表に準々決勝で勝利することができました。また、私にとって3度目となるアジアチャンピオンを獲得し、FIFAビーチサッカーワールドカップ出場することができたこともとても嬉しく、誇りに感じています。

監督として5度目のFIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019では、2度目の4位になりました。準決勝でのポルトガル代表との接戦など、より高い順位に届く可能性があった分悔しさも大きいですが、日本がビーチサッカー界で立つべき場所に戻すことは出来たのではないかと考えております。

2016年末に脳梗塞になった際、代表監督を務められるのか、と不安に感じる声を耳にしました。そんな中、田嶋会長や家族をはじめ、私を信じて支えてくださった方々が多くいてくださったことに感謝でいっぱいです。大会直前に我々に応援メッセージを送ってくださった「SAMURAIBLUE」にもこの場を借りて心より感謝申し上げます。

最後になりますが、選手はもちろん、各選手の所属チームや職場の皆様、協会関係者の皆様、サポーターの皆様などたくさんの方々のお力のおかげで、監督という大きな仕事を終えることができました。このような幸せな仕事を任せて頂き、本当にありがとうございました。そして、日本代表チームのスポンサー各社の皆様のご理解、ご協力にも深く感謝しております。

これからもビーチサッカー日本代表への応援をよろしくお願いいたします。