サッカー日本代表MF中村敬斗(25=スタッド・ランス)にポルトガル1部ベンフィカ移籍の可能性が浮上していることが3日、わかった。
関係者によると、W杯北中米大会の期間中にベンフィカの強化担当者がフランス2部のスタッド・ランスを訪れ、条件交渉をしたという。W杯で1得点1アシストを記録し、今夏のステップアップ移籍が確実な25歳が、4年後の30年にスペイン、モロッコとともに次回W杯を開催するポルトガルを新天地とする可能性が出てきた。
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W杯で日本の左サイドを活性化したMF中村に、いよいよステップアップの時が訪れる。自身初のW杯では、初戦のオランダ戦で得意のカットインからゴールを決め、続くチュニジア戦でMF鎌田のゴールをアシストするなど活躍。大きなインパクトを残した。決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた翌日には「結果は変えられないんで、次に向かって進むしかない。まずは自分の日頃の環境のレベルを上げるっていうところ、それしかないのかなと正直思っている」。欧州の舞台で戦えるクラブへの移籍、より高いレベルでの成長を意識している。
関係者によると、ベンフィカの強化担当者はW杯中にスタッド・ランスを訪れ、条件交渉を行うなど本気だ。1904年創設の歴史あるクラブは、ポルトガルリーグで38度優勝し、欧州CLも2度制したことのある名門。過去にはW杯得点王のエウゼビオ、ルイ・コスタらが活躍。最近もポルトガルMFジョアンフェリックス、アルゼンチンFWフェルナンデスらがベンフィカを経由してビッグクラブへ移籍している。
現在の市場価値で1000万ユーロ(約18億5000万円)の中村には、他にもセリエAローマやオランダ1部フェイエノールトなども興味を示している。
中村は、スタッド・ランスが2部降格した1年前に移籍を希望したが、クラブが難色を示して実現せず。約2カ月練習に参加しない時期もあったが、その後合流して、意地のシーズン14得点をマーク。そして初のW杯で実力を示した。
次回30年W杯は、ポルトガル、スペイン、モロッコ、の共催となっている。4年後を見据える上でも、開催国でのプレーは大きな経験になる。近い将来のビッグクラブ移籍も見据える25歳が、ポルトガルに新天地を求める可能性が高まっている。
◆ベンフィカ 1904年創設のポルトガルの伝統クラブ。リスボンを本拠地とし、ポルトガル王者に38度輝き、欧州CLの前身となる大会を60-61年、61-62年の2度制した。育成に定評があり、選手をビッグクラブへ供給してきた。26-27年は4季ぶりのリーグ制覇を狙っている。
◆中村敬斗(なかむら・けいと)2000年(平12)7月28日、千葉・我孫子市生まれ。高野山スポーツ少年団、柏U-12などをへて中学1年で三菱養和へ。高校2年だった18年にG大阪とプロ契約。19年7月からトウェンテ(オランダ)、シントトロイデン(ベルギー)、LASK(オーストリア)などをへて23年8月からスタッド・ランス(フランス)。23年3月のウルグアイ戦で代表デビュー。国際Aマッチ通算29試合11得点。180センチ、73キロ。
○…中村は、世界最高峰のイングランドプレミアリーグの複数クラブからも関心を示されている。英BBCはこの日、中村について「W杯での日本代表としての目覚ましい活躍により、エバートン、ボーンマス、フラムといったプレミアリーグのクラブから注目を集めている」と具体的なクラブ名を挙げて報じた。W杯での活躍で、自らの価値を高めた形となっている。


