日本代表デビューとなったDF山根視来(27=川崎フロンターレ)が先制点を挙げる鮮烈デビューを飾った。前半16分、FW大迫がゴール前でマイボールにして落としたボールを、右サイドバックからゴール前に入り込んだ山根が強烈なシュートでネットを揺らした。韓国戦で日本代表デビューし、得点を決めたのは03年の永井雄一郎以来、6人目。

山根は桐蔭横浜大を経て16年に湘南ベルマーレに加入。高校、大学と攻撃的な選手でドリブルを得意としていたが、当時、湘南の曹貴裁監督が3バックの右にコンバート。守備力が身に付いただけでなく。豊富な運動量で最終ラインから一気に駆け上がり、得意のドリブルで中に入り込むスタイルで花が開いた。昨年は王者・川崎フロンターレからオファーを受け移籍。MF家長昭博、中村憲剛らJリーグ屈指の技術力を誇る選手達の中で「止める・蹴る」に技術がさらに磨かれ、不動のサイドバックとして昨季のチーム2冠に貢献。ベストイレブンにも輝いた。

サッカー選手として遅咲きだったが、初めて招集された日本代表で、いきなり韓国戦の先発に抜てき。この日も落ち着いたプレーで前への推進力を出し「点に絡むサイドバック」の本領を発揮し、結果を残した。DF酒井宏樹、室屋成の右サイドバックの競争に割って入りそうだ。

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