禁断の夢の対決が、ついに実現する。

サッカー日本代表が、3日午後7時30分から札幌ドームで、東京五輪世代のU-24日本代表と対戦する。

新型コロナウイルス防疫対策上の問題で中止となったジャマイカとの国際親善試合の代わりに、急きょ開催が決まった。

ジャマイカ戦と同時刻、同会場、同じTBS系の中継で実施される。

試合は無観客で行われ、ウェブ上の「投げ銭」システムでの募金を医療従事者らの活動に寄付する。日本サッカー協会は、チャリティーマッチと位置づけている。

観戦ガイドとして、試合のポイントを整理してみた。

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◆強化試合 国際Aマッチではない。あくまで日本サッカー協会主催の強化試合。当然だが、国際サッカー連盟(FIFA)やアジア・サッカー連盟主催(AFC)の公式戦でもない。やや強引な表現になるが、ただの練習試合。よって、キャップ(国際Aマッチ出場)対象試合でなく、出場試合数にもカウントされない。ゴールを決めても、あくまで決めただけ。日本協会の公式記録は出るが、国際Aマッチの記録には残らない。もちろん、記憶と思い出には、残るが…。

◆ユニホームは A代表はもともと、日本協会100周年を記念した「日本代表100周年アニバーサリーユニホーム」を着ることになっていた。水色で、約90年前をほうふつとさせる、懐かしい復刻デザインの特別ユニホーム。U-24代表は通常のセカンドユニホームで真っ白。水色=A代表、白=U-24。

◆ベンチは もともと、ジャマイカ戦をホームチームで戦うはずだったA代表がホーム。U-24代表がアウェー側。ユニホームも含め、U-24がアウェー扱いとなる。

◆君が代 同時に斉唱することになる。相手国なしで、1曲で済む。カメラワークにも注目だ。

◆記念撮影 通常、それぞれのベンチ前で同時に行う。試合前は、従来通り各ベンチ前で撮影する。コロナ禍で少し距離をとることになる。一方、日本協会によると、試合後は両チーム、全員での集合写真撮影を検討中だという。実現すれば、まさに森保ジャパンは“ワンチーム”だと示すいい機会となりそう。

◆交代枠 フィールドの選手は何と7人、GKも1人の計8人という、特別ルールが採用される。後半の交代は3回まで。負傷交代はカウントしない。入れ替わりは激しくなりそう。U-24は、過密日程の中1日で次戦が待つだけに、出場時間の管理も、注目ポイントになりそう。

◆主将 A代表はDF吉田がオーバーエージ枠で、U-24代表に加わり不在となったため、代役として経験豊富なFW大迫勇が務めることになりそう。U-24代表は、その吉田となる見込み。

◆名前かぶり A代表には「大迫勇也」、U-24代表には「大迫敬介」がいる。通常、チームが異なる場合はともに「大迫」と表記するが、今回は「大迫勇」「大迫敬」とする。「大地」も、A代表の司令塔、MF鎌田と、U-24代表のビーストこと林の2人がいる。

 

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