サッカーの東京五輪男子日本代表は大会前最後の実戦として17日、優勝候補のスペイン代表との国際親善試合(ノエビアスタジアム神戸)に臨む。両チームともA代表クラスの選手がズラリとそろい、互いに史上最強の五輪代表との呼び声が高い。そこで金メダルに向け、試金石となる一戦の3つの注目ポイントを探る。1回目は、MF久保建英(20=レアル・マドリード)とMFペドリ(18=バルセロナ)のエース対決に迫った。

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久保とペドリ。力を発揮した方のチームが勝利に大きく近づく、キーマン同士だ。ペドリは欧州選手権での同国史上最年少出場を果たし、準決勝までの全5試合に先発出場。大会最優秀若手選手に選出され、18歳にしてスペインA代表の主力になった。174センチ、60キロと、体格も173センチ、67キロの久保と似通っている。

バルセロナの下部組織で育った久保に対し、ペドリはラスパルマスで育ち、バルセロナへと加入。バルサという共通点もあり、そのプレースタイルは重なる部分がある。ペドリは欧州選手権の準決勝イタリア戦では前半12分、前線からスペースにするすると下がってパスを受け、軽やかなドリブルで前進。CBを引きつけたところで鋭いスルーパスを供給して決定機を作った。巧みにマークから外れてスペースを突く身のこなし、相手ボールになった瞬間に猛然とプレスをかける献身ぶりにいたる姿まで、日本のエースと同じDNAを持つことがうかがえる。

ペドリは運動量も豊富なタイプ。欧州選手権ではインサイドハーフに入り、5試合の走行距離は60キロを超えた。一方の久保は、よりゴールに近いエリアでのプレーも得意とし、自身で得点するところも持ち味だ。「ボール扱いはたけていると思う。持った時に違いを出せる選手になりたい」と、得点に直結するプレーを見せる自信はある。

現在は久保がレアル・マドリードに所属。両国サッカー界の未来を背負う者同士による「ミニ・クラシコ」が実現する。脅威のスピードでキャリアを駆け上がるペドリだが、自然体を崩さない久保も「自分がびびってしまったらおしまい。挑むというよりは対等以上の気持ちで臨みたい」と、どんな相手がきても物おじすることはない。勝利に導くゴールをもたらすのは、どちらか-。【岡崎悠利】