日本代表MF南野拓実(26=リバプール)に「不安」の文字はない。クラブではリーグ戦で、ここまで出番なし。状態を心配する声が上がる中、6日のオンライン取材ですぐさま一掃した。本田圭佑に並び、出場したワールドカップ(W杯)予選7試合で連続ゴール中だが、9月の代表活動はけがで無念の離脱。「無理をしても出たかった」という思いを、連続ゴールの新記録がかかるサウジアラビア戦へぶつける。
プレミアリーグは7試合を消化した。南野はここまで出番なし。苦難の日々を過ごしていると思いきや、周囲の雑音をシャットアウトした。「不安に思っている人もいるかもしれないけど、個人的には問題ないと思っていて」。よどみなく言葉は出た。「置かれている状況の中で100%の力は出してきた」と言った。
不安がない根拠は? 「自分のフィーリングの部分というか、モチベーション」と答えた。公式戦出場はここまで2試合のみ。イングランド・リーグカップのノリッジ戦で公式戦初出場を果たし、フル出場で2得点をマーク。欧州CLのポルト戦では、後半21分から途中出場(無得点)。満足のいくプレー時間ではないが「カップ戦では、ゴールの感覚であったり、90分通してプレーできることは証明できた」。自信に満ちた表情だった。
味わった悔しさもある。前回の代表活動は左太もも違和感で、最終予選の初戦のオマーン戦はベンチ入りするも出番はなし。第2戦の中国戦は会場のカタールへ同行したが、無念の途中離脱となった。「正直言うと、無理をしても出たかった」と素直に言った。
森保ジャパンのエースとして結果で見せる。19年9月10日のW杯2次予選初戦のミャンマー戦から出場したW杯予選7試合で連続得点中。18年W杯ロシア大会予選のFW本田圭佑の日本代表記録に並ぶ。「責任感とか感じています。今回は何が何でも勝ち点3を取らないと、次につながらない」。主役となり、先輩の記録を超える。待望のピッチで鬱憤(うっぷん)を晴らす。【栗田尚樹】

