年に1度のサッカーの祭典、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会がドーハエキシビション&コンベンションセンターで行われ、7大会連続出場の日本の1次リーグはスペイン、ドイツ、大陸間プレーオフ(コスタリカ―ニュージーランド)の勝者とともにE組に入った。

【W杯組み合わせ】一目でわかる全8組の組み合わせ表

抽選が終わると、ドイツ代表のハンス・ディーター・フリック監督(57)は「ローターともう1度、話をしないといけないな」とニヤリと笑った。くじを引いたのは元ドイツ代表のローター・マテウス氏。そのレジェンドの手によって「死の組」に入れられてしまったのだから、指揮官は苦笑いするしかなかった。

「死の組」と言っても、ドイツメディアが注目しているのはスペインとの対戦だけだ。両国が前回激突したのは20年11月17日。欧州ネーションズリーグの試合でドイツは0-6と大敗した。ドイツにとって「死の組」はスペインへのリベンジの場でしかないのだ。

06年からのレーウ前監督体制が終わり、昨年8月にフリック監督が就任した。Bミュンヘンを6冠(ブンデスリーガ、ドイツ杯、欧州CL、ドイツ・スーパー杯、欧州スーパー杯、クラブW杯)に導いた名将は攻守の切り替えが早く、高い強度の現代サッカーを徹底させ、チームを頂点へ導くつもりだ。

◆大会方式 32チームが8組に分かれて1次リーグを行い、各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進出。1次リーグの順位決定は(1)総勝ち点(2)全体の得失点差(3)総得点。仮に2チーム以上が並んだ場合は(4)当該チーム間の勝ち点(5)同得失点差(6)同総得点(7)フェアプレーポイント数の順で決める。決勝T1回戦の組み合わせは、A組とB組、C組とD組、E組とF組、G組とH組の各1位チームと2位チームが対戦する従来通りの形式になる。