パリ五輪を目指すU-21サッカー日本代表は今月18日まで、初のAFC主催試合となるU-23アジアカップ(ウズベキスタン)に臨み3位で大会を終えた。

チーム力を高めながら、選手それぞれがアピールした。中でも光ったのはGK鈴木彩艶(19=浦和)とFW鈴木唯人(20=清水)。守護神となった鈴木彩は5試合で先発。初戦UAE戦でPKを完璧に止めるなどファインセーブを連発し、守備範囲の広さと判断力を発揮した。4試合に先発した鈴木唯は、チームトップの3得点。鮮やかなフリーキックに、ゴール前で相手をかわす技ありのシュートなど、センスが光った。

大岩剛監督(49)は「レベルの高い対戦相手で自分たちの立ち位置を認識出来た。もっと高いレベルに持って行きたいし、自信を持てた部分も多々あった」と振り返った。頂点には届かなかったが、最大の6試合を戦えたことで課題と収穫を確認。40度の暑さの中で中2日の連戦を戦い抜き、指揮官がずっと求めている「タフさ」も身に付けたはずだ。

国内組が招集される7月の東アジアE-1選手権は長友らベテランは呼ばれないため、若手にもチャンスがある。可能性にあふれる「ダブル鈴木」が名を連ねるか、注目したい。