サッカー日本代表の森保一監督(53)が、プロ野球の名将から刺激を受けた。6日、巨人原辰徳監督(63)との対談企画で、東京ドームを訪問。すでにプライベートでも食事をともにするなど親交があり、試合前のグラウンドにも足を踏み入れると原監督から「ようこそ!」と招かれてベンチ前で顔を合わせた。

そのまま試合前の練習を見学。広島時代から交流のあった丸佳浩外野手をはじめ、原監督から岡本和真内野手、坂本勇人内野手、吉川尚輝内野手を紹介されて言葉を交わした。間近で選手と対面した森保監督は「体格がサッカー選手とは全然違う」と、サイズの大きさに驚いた表情も浮かべていた。

この日は主に打撃練習を見学した。攻撃、守備と場面ごとに練習を集中して行う野球の形を目にし「サッカーも(ポジションによる役割ごとに)切り分けて、チームとして合わせたときに『こういうことをやっていたのか』と、細かいところをもっと詰めないといけない時代。すごく刺激になった」と、競技は違えど1つ1つのプレー精度の向上へヒントとして捉えた。

09年のワールドベースボールクラシック(WBC)で世界一になった名将・原監督。森保監督は、練習を見ながら会話を弾ませつつも、すっとその場を離れて気になる選手のそばに寄っていく姿に触れ「(練習に)集中したいなというのもあったと思う。ちゃんと見ているんだなと」。短い時間ながら、球界の盟主・巨人を率いる指揮官の所作を見つめた。

日刊スポーツではW杯開幕100日前の特別企画として、森保監督と原監督の対談を実施。熱い言葉が交わされた模様は8月掲載を予定している。【岡崎悠利】