11月開幕のW杯カタール大会へに向け左膝の負傷でリハビリ中のDF板倉滉(25=ボルシアMG)が、本大会でプレーできる見通しであることが17日、分かった。日本協会の幹部が、同じく右膝を負傷したFW浅野拓磨(27=ボーフム)とともに「おそらく間に合う」と明かした。2人ともけががなければ招集が有力視される存在。11月1日のメンバー発表で26人に名を連ねる可能性が高くなった。

板倉は9月12日の練習中に左膝内側側副靱帯(じんたい)を部分断裂する負傷を負った。浅野も同月、試合中に右膝の内側側副靱帯断裂のけがを負った。ともに保存療法で復帰を目指している。浅野のほうが時間がかかる見通しだというが、手術を回避し、W杯を見すえ調整を進めているという。

同幹部は「ここから停滞する場合も、問題なくできる場合もある。今後どうなるか」とも言う。最後まで慎重に状態を見極め、最後は森保監督の判断になるが、同監督はすでに4日に、2人が今月中にクラブで復帰できない場合でも選出する可能性を示唆していた。センターバックに加えボランチも高いレベルでこなす板倉はチームに欠かせない存在で、朗報といえる。

◆板倉の今季ここまで 今季加入したボルシアMGでは開幕戦からセンターバックで先発起用され、新天地で好調を維持し猛アピールしていた。9月12日の練習中に負傷。クラブは左膝内側側副靱帯の部分断裂と発表。けがから2日後の同14日にはインスタグラムに松葉づえ姿の写真を投稿。「やるよ俺は」などと復帰への意欲を記した。12日にはクラブの公式ツイッターでピッチを軽快に走る姿が公開された。