サッカー日本代表の森保一監督(54)が、4月中旬から約1カ月間の欧州視察を行うことが28日、分かった。18年7月に就任して以来、最長期間の視察となる。昨年のW杯カタール大会を終えて入閣した名波浩、前田遼一両コーチも同行。欧州組の状態を手分けしてチェックする。

選手や所属クラブと日程を調整し、今回の国際親善試合キリンチャレンジ杯2試合から取り組み始めた新たなコンセプトや、求める選手像を伝えていく。Jリーグなどの国内視察は斉藤コーチ、下田GKコーチらを中心に行う。日本協会関係者によると、長期間の視察は指揮官の希望でもあった。「3人で手分けして、代表予備軍も含めて今まで以上に多くの選手を直接視察するし、直接話もすると聞いている」とした。

W杯後初の国際Aマッチとなったウルグアイ、コロンビア戦は、世代交代とともに新しい戦術に取り組んだ。26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会での目標は史上初の8強以上。今後のメンバー選考についても森保監督は「選外になった中で力がある選手がたくさんいる。(今回の26人が)次に選ばれる保証はない」とフラットな目線で新戦力も積極的に試す考え。メンバーの大半を占める欧州組のもとをめぐり、カタール組を超えるチームの構築を進めていく。