女子サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会(20日~8月20日)の日本国内でのテレビ放送について、NHKが放送することで国際サッカー連盟(FIFA)と合意したことが確認できた、と13日に日本サッカー協会(JFA)が発表した。

開幕1週間前の駆け込み合意で、生中継消滅という事態は回避された。

NHKによると、日本の1次リーグ(L)全3試合に加え、日本が進出した場合は決勝トーナメントも勝ち上がりに応じて放送。8月20日の決勝はカードに関係なく生中継する。主にBS1で、31日の1次L第3戦スペイン戦など一部は地上波の総合テレビで放映される。

日本代表なでしこジャパンは現在、仙台市で直前合宿を行っており、14日にパナマと国際親善試合(ユアスタ)を行う。MF遠藤純が合流して全選手がそろうなど大会に向けた準備は着々と進む一方、放映権料の高騰などで渡航直前になっても、出場32カ国の日本を含む3カ国だけ国内テレビ放送が決まっていなかった。

決定を受け、JFAの田嶋幸三会長は「交渉がまとまり、なでしこジャパンの試合を放送していただけることになりました。多くの人々に観戦していただけることは、選手たちにとって大きなモチベーションになります。世界トップレベルの女子サッカーやなでしこジャパンの魅力を感じていただける機会になると思います」などと安堵(あんど)のコメントを出した。

普及や人気向上のためにも生中継が不可欠だった中、WEリーグがクラウドファンディングで資金を募る考えも示し、放送局とFIFAも水面下で交渉を進めていた。

◆日本の1次L(全て日本時間)

22日午後4時=第1戦vsザンビア

26日午後2時=第2戦vsコスタリカ

31日午後4時=第3戦vsスペイン