日本(FIFAランキング18位)がシリア(同92位)を圧倒し、2次予選を2連勝とした。トップ下で先発したMF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が前半32分に鮮やかなミドルシュートで均衡を破ると、エースFW上田綺世(25=フェイエノールト)が前半のうちに2点を追加。後半もDF菅原由勢(23=AZアルクマール)、FW細谷真大(22=柏)が代表初ゴールを重ね、危なげなく5-0で大勝した。

    ◇    ◇    ◇

試合は内戦下にあるシリアのホーム戦で、中立地のジッダ開催となった。日本代表にとって過去5戦全敗という「鬼門」サウジアラビア会場。そんな負のデータも、シリアも粉砕してみせた。

4-2-3-1の並びで、最終ラインが右から菅原、谷口、冨安、伊藤。遠藤と守田のダブルボランチ、2列目は右から伊東、久保、浅野の並びで上田が1トップ。立ち上がりからボールを支配し、一方的に押し込んだが守りを固めるシリアから得点には至らない。しかし久保の左足が重苦しい空気を切り裂いた。

前半32分、右サイドの伊東から横パスを受け、ペナルティーエリア手前から左足ミドルシュートをゴール右隅へ決めた。久保は国際Aマッチ3点目(29試合)。これで硬さが取れた日本はゴールを重ねた。

前半37分、伊藤の左クロスを伊東が頭で折り返し、上田が右足で直接蹴り込んだ。ミャンマー戦から2試合連続のゴールで2-0とした。さらに3分後、再び上田が伊東からのパスを左足押し込んで3-0。上田は23年の国際Aマッチ8試合で7点という荒稼ぎとなった(通算19試合7得点)。

後半早々の1分、ペナルティエリア手前の左寄りの位置で上田が倒されFKを獲得。久保が直接狙うふりをして軽く横にずらし、脇から菅原が右足でシュートを放つ。これが相手選手に当たりゴール右隅に決まった。4-0。

守っても、ロングボールで打開しようとするシリアの浮き球パスを、冨安が鋭い寄せですかさず回収するなど、相手に付け入るスキを与えない。

上田は2試合連続のハットトリックも期待されたが、後半20分にFW細谷と交代し、お役御免。久保も後半31分にMF堂安と代わり、ベンチへと下がった。

後半37分には途中出場した細谷が、伊東が左から右足アウトサイドで送ったクロスを左足で蹴り込み、5-0とした。伊東はこの日4アシストの大活躍だった。

16日の初戦でミャンマーを5-0で下したのに続き、2戦目も実力差を見せつけての大勝。第3戦、第4戦は来年3月21日、26日(会場未定)に北朝鮮と2試合続けて戦う。

 

【日本代表】シリアに5発快勝! 久保建英鮮やか先制ミドル、上田綺世2発/ライブ速報詳細