【ドーハ17日=佐藤成】サッカー日本代表(FIFAランキング17位)は、19日にAFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会の1次リーグ第2戦でイラク代表(同63位)と対戦する。DF冨安健洋(25=アーセナル)は、足首負傷の影響でベンチ外から見守った初戦ベトナム戦の2失点を受け、守備陣の引き締めを強調。93年W杯アジア地区最終予選で「ドーハの悲劇」を味わった因縁の相手との試合出場に意欲を示した。
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冨安が強烈な言葉でベトナム戦の2失点を振り返った。「シンプルにメンタル的な緩さはあったと思います。それはあってはいけないこと」。初戦の硬さがあったとはいえ、セットプレーから2点を失い、一時リードを許した。その「緩さ」の正体を「初戦の難しさなのか、緊張感なのか、プレッシャーなのかは、選手それぞれ違うと思いますが」としつつ、「経験のある選手、キャップ数のある選手が周りに『締めろよ』と伝えないといけない。僕にも求められている。ピッチ上で役割を果たしたい」と強い自覚を口にした。
自身の状態は上向きだ。大みそかのリーグ戦で左ふくらはぎのケガから復帰したが、その試合で足首を負傷。5日のドーハ入り後も別メニュー調整が続いた。14日ベトナム戦もベンチを外れたが「(足首は)問題ないです」と、満を持して首位突破を争うライバルとの一戦に向かう。
既にプレミア仕込みの“世界基準”を日本守備陣と共有している。「中で伝えるべきところは伝えている。良い悪いではなく、違い。違いをどう共有するか」と世界各国でプレーするメンバーと感覚をすり合わせる。
イラク代表には、インドネシア戦で得点を挙げた189センチ、84キロのFWアイメンらフィジカルに優れる選手が多い。「メンタル的に迷いがない。ボールが入る前のことをできる限りやりたい」と、準備の重要性を強調した。20歳で出場した前回大会では、アジア杯での日本代表最年少得点をマーク。そこから5年間、国際Aマッチではゴールから遠ざかるが「(得点)意欲はあります」と力を込めた。若きDFリーダーが攻守でチームをけん引する。

