2026年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア2次予選の第3戦で、ホームの日本(FIFAランキング18位)が北朝鮮(同114位)に1-0で勝利した。

過去の対戦成績は8勝4分け7敗。FIFAランクこそ大きな開きがあるが、日本にとっては侮れない相手だった。26日には第2戦へ、最終予選進出弾みをつけたい2連戦の初戦。日本は4-2-3-1システムでスタート。GK鈴木彩艶(シントトロイデン)に、最終ラインは右からDF菅原由勢(AZ)板倉滉(ボルシアMG)町田浩樹(サンジロワーズ)伊藤洋輝(シュツットガルト)。ボランチにはMF守田英正(スポルティング)と田中碧(デュッセルドルフ)が入り、遠藤航主将(リバプール)は控えに回った。2列目は右からMF堂安律(フライブルク)南野拓実(モナコ)前田大然(セルティック)が並び、1トップにFW上田綺世(フェイエノールト)という布陣で臨んだ。

前半2分、そのMF田中が先制点。南野のシュートがはじかれ、こぼれ球を拾った堂安がマイナス気味にゴール前へ送ったパスに走り込み、右足ダイレクト。わずか80秒で、狙い澄まして右のサイドネットを揺らした。

田中は1月のAFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会で選外。5度目の優勝を目指したチームも歴代最低タイのベスト8で敗退という悔しい結果に終わっていた。

その後の活動で復帰した田中は、再出発となる一戦に向けて「(北朝鮮との2連戦で)初戦に勝ち切ることが大事」と思いを語っていた。森保一監督(55)の期待に、即座の結果で応えた。

その後も複数回の得点機を迎えた日本だったが、堂安がGKとの1対1を止められるなど、仕留め切れず。それでも前半を終えて日本はシュート10本、北朝鮮は0本と押し込んだ。

迎えた後半開始早々の2分にはあわや失点のピンチ。相手のミドルシュートが右ポストを直撃したこぼれ球をMFペク・チュンソンに押し込まれてネットを揺らされた。しかし直前にオフサイドがあった判定。得点は認められなかったが、ひやりとする場面だった。

対して6分、FW上田が好機を迎える。左サイドを駆け上がった前田のクロスに走り込んで右足ダイレクトで合わせるも、シュートは枠を捉えられなかった。

その後はセカンドボールを回収できず、やや北朝鮮にペースを握られる展開に。13分には守田に代わって遠藤主将がピッチに入った。一進一退の攻防となる中、28分には南野に代えて浅野拓磨(ボーフム)、堂安に代えてDF谷口彰悟(アルラヤン)が投入された。また負傷でプレーが続けられなくなった菅原との交代でDF橋岡大樹(ルートン)がピッチに。3バックに陣形を変更した。

その後、最後までスコアは動かず。後半は耐える時間もあった日本代表だったが、勝利を手にした。これでW杯2次予選は開幕3連勝。次節26日の北朝鮮戦で勝って4連勝とすれば、2次予選突破=最終予選進出が確定する。

森保監督「全力でファイトしてくれた結果。選手たちが厳しい戦いの中でもファイトしてくれた。また1つ1つ前進していけるように、みんなで戦っていきたい。応援、共闘、よろしくお願いします」

田中碧「すごく難しかったゲームですし、自分たちで難しくした試合でもありましたけど、勝てて良かった。勝って反省できるのはいいこと。ホームで勝てて良かった。(先制点は堂安)律が優しいパスくれたので、あとは決めるだけでした。やっぱり勝つことは難しい。次、アウェーでありますし、もっとやらないと。まだまだやらないといけない」