GK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)が世界基準のセービングを披露し、完封勝利に貢献した。

前半45分、左サイドからクロス気味の浮き球シュートが飛んだ。素早くバックステップし、右手を伸ばして枠外へはじき出した。降りしきる雨の中、相手のスルーパスに素早く対応する場面もあり、身長190センチの高さだけでなく俊敏な動きもアピールした。

久しぶりの代表活動に心が躍った。

「ずっと半年間、日本代表でプレーするのが自分の夢でした。そこでまた無失点というプレーで表現できたのはすごい良かったなと思います」

柏レイソルU-18からポルトガルへ移籍。U-19以来、実に4~5年ぶりの代表でのプレーだったという。

ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。その家族が見に来ていたことも明かし、「その中でプレーできたことはすごいうれしいことでした」と喜んだ。

雨で滑るピッチだったが、状況判断、セーブ含めて安定感は抜群だった。

「(監督の)大岩さんとはシンプルにつなげるところはつないだり、背後のボールだったりしたらシンプルに、無理だったら蹴るっていうことは話していた。その中で挑めたかなと思います」

欧州代表としてパリ五輪に出場する実力国のウクライナを相手に2-0の快勝は、大きな自信となったようだ。