すでにB組首位通過を決めている日本が3戦全勝とし、決勝トーナメントへ弾みをつけた。

 前半31分、中盤の底から持ち込み、相手DFをかわし右足を振り抜いたMF大島僚太(22=川崎F)が強烈なミドルシュートを突き刺し先制。後半8分には右サイドからペナルティーエリア内に持ち込み、相手DFを引きつけたMF南野拓実(20=ザルツブルク)のアシストを、走り込んだMF井手口陽介(19=G大阪)が冷静にゴール右隅に流し込み追加点を挙げた。同12分にPKを決められ、今大会初失点を喫したが、最後まで主導権は渡さなかった。16日のタイ戦から先発メンバーを10人入れ替えて臨んだ一戦でチームの総合力を示した。

 次戦は22日の準々決勝。A組2位のイランと対戦する。

 試合後のコメントは以下のとおり。

 ▽手倉森監督の話 負けたら終わりというトーナメントを意識した中で勝ち切れた。誰が(試合に)出ても勝てるようになってきている。チームの可能性を感じる。(次戦イランとの準々決勝は)しびれる試合になる。国民の皆さんの後押しを感じながら戦いたい。皆さんもしびれてください。

 ▽大島の話 (先制ゴールは)きれいに決まったと思います。ここからは負けたら終わりなので、しっかり勝っていきたいです。

 ▽南野の話 (2点目をアシスト)突破が決まっていて難しい状況だったけど、しっかり戦えた。3戦全て勝って突破したことは僕たちにとって大きい。誰が出ても同じクオリティーで戦えることも証明できた。これが僕たちの強み。

 ▽井手口の話 (2点目のゴール)ベンチでみんなが待っててくれてうれしかった。点を決めることができて良かった。守備に関してはまだまだ(ボールを)取り切れるところ、切っておくべきところがあった。まだまだです。(ここまで)2試合出られず悔しかった。チーム一体となって勝利に貢献できるように頑張りたいです。