マインツへ移籍する東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、欧州での“ゼロ”からのスタートを前に刺激を受けた。テレビ番組の企画で、嵐の櫻井翔と対談。23日の練習後、すでに終えている収録を振り返り「すごく楽しかったし、刺激をものすごく受けた。話をしていて、人を引き付ける力を持っている方。そういう力を自然と出せるように、自分もなりたい」と、対面し魅力を感じ取った。

 櫻井とは11歳離れているものの、慶大の先輩後輩。アイドルとサッカー選手は、見る者を魅了するという共通点がある。次節清水戦(27日)が移籍前、東京での最後の試合。試合後には壮行セレモニーを予定している。すでに第1ステージ優勝が浦和に決まっている中、観客動員は異例となる4万人が見込まれており、注目を浴びる。「(観客が)多ければ多いほど気持ちが上がる。最後、晴れやかな姿を見せたい」。積み上げてきたものを出し切って、有終の美を飾るつもりだ。