昨季までJ2札幌に所属したJ3富山DF日高拓磨(32)が来季、札幌育成部門のコーチに加わることが14日、分かった。今季限りでの現役引退を決めており、来季は指導者として、11年から4シーズン過ごした札幌で、第2の人生をスタートさせる。U-15、U-18など、所属するカテゴリーは今後、クラブと詰めていく。

 イケメンコーチが次代の札幌選手育成に尽力する。札幌では、主に右サイドバックとしてプレーし、11年のJ1昇格に貢献。14年6月1日横浜FC戦では、クラブ最速の開始20秒ゴールを決めた。さわやかなルックスと礼儀正しく実直な性格からファンも多かった。考え方が柔軟でコミュニケーション能力が高く、後輩の指導にも定評があった。クラブでは若い世代の強化、育成には適材と判断し、白羽の矢を立てた。

 明大時代は攻撃的MFだった。プロ入り後、サイドバックに転向して、チャンスをつかんできた苦労人。さらに、DFながらJ1からJ3まで全カテゴリーで得点している珍しい経歴を持つ。さまざまな経験や、サッカーへの情熱を武器に、大好きな北海道サッカー界の底上げに、携わっていく。