J2千葉が、J1昇格プレーオフ(PO)進出を逃した。長崎に0-0で引き分け。4節を残して、6位京都との勝ち点差は17に拡大。7月下旬から関塚隆前監督(56)の後を引き継ぎ、成績次第では来季も指揮する可能性があった長谷部茂利監督(45)は、今季限りでの退任が決定的となった。後任候補には湘南の曹貴裁監督(47)らが挙がっている。J2は今節の結果で、長崎を含む9位愛媛以下のPO進出が消滅した。

 千葉は2年連続でPO進出を逃した。5連敗は免れたが、これで7戦勝ちなし。長谷部監督は「ピンチもあったが、チャンスも作れていた。決めていれば勝てた。悔しい引き分け」と唇をかんだ。

 7月24日の清水戦後、成績不振で関塚氏が解任。ヘッドコーチだった長谷部氏が監督に昇格した時、高橋GMは「17試合で勝ち点27」とノルマを課し、「結果次第では来季もお願いする可能性もある」と話していた。しかし、13試合で勝ち点13しか積み上げられていない。関係者によると、シーズン終了後の退任が決定したという。クラブは新指揮官として、外国人監督も視野に入れて検討中。今月中旬にはクラブ幹部が渡欧していた。また正式オファーは出していないが、湘南の曹監督も候補に挙がっている。今後、本格的に後任候補を絞っていく。

 ◆J1とJ2の入れ替え J1の下位3チームがJ2に自動降格し、J2の1位と2位がJ1に自動昇格。J2の3~6位が「J1昇格プレーオフ」で残りの1枠を争う。J1ライセンスが付与されていないクラブがある場合は、それを除いたクラブでプレーオフを行い、年間7位以下の繰り上げ出場はない。今季のJ2で来季のJ1ライセンスがないのは、現在7位の町田、14位水戸、19位讃岐。