J3藤枝MYFCはホームでガイナーレ鳥取と1-1で引き分けた。1点を追う後半17分、DF鮫島晃太(24)の右クロスから、FW土井良太(29)が相手DFと競り合いながら頭で決めた。

 土井は今季、J3盛岡から加入。けが人が続出したことで今季2度目の先発出場のチャンスをつかみ、結果を残した。12節での初得点に「やっとこさですね。クロスが良かった。ボールが来た瞬間に、これは決めるなと思った」と笑顔だった。チーム最長身タイ190センチの長身を生かした土井のプレーに、大石篤人監督(40)も「彼でなかったらあのゴールは取れない。これからに向けての収穫になった」と喜んだ。

 気温30度の中、前線からプレスをかけ、ボールをつないで攻める戦術を貫いた。元日本代表で清水でもプレーした森岡隆三監督(41)が率いる鳥取も同じスタイルで、真正面からぶつかった。勝ち越せなかったが、後半は押し込む展開が続き、指揮を執って3年目の大石監督は「目指すスタイルが似ている同士で負けられない試合だった。ハードワークや攻守の切り替えなど、チームの成長をすごく感じた」。選手の進化とともに、上昇の流れをつかみたい。【保坂恭子】