清水エスパルスFW鄭大世主将(33)が、リーグ戦2試合ぶりの出場で3試合ぶりの得点を狙う。今日17日のアウェー・セレッソ大阪戦に向け、16日、清水三保グラウンドで最終調整。鄭は「結果を残して、チームを引っ張りたい」と話した。

 5月31日ルヴァン杯FC東京戦(2-1)の接触プレーで転倒。脳振とうと診断され、左耳付近と口を計16針縫った。前節東京戦(4日・0-2)はスタンドから観戦したが、サテライトリーグのサンフレッチェ広島戦(10日・2-1)で即ゴール。「自分の中で離脱した感覚はない」と好調をアピールした。

 鄭の復帰は明るい材料だが、チームは4月8日柏レイソル戦(2-0)以来2カ月以上白星から遠ざかっている。その中でMF白崎凌兵(24)がケガで長期離脱。C大阪戦で復帰濃厚だったDF犬飼智也(24)は左ひざの状態が戻らず、小林伸二監督(56)は「(出場は)難しい」と明かした。それでも指揮官は「選手はこの(重要な)試合の位置付けを分かっている。隙のない練習ができた」。アウェーでも、狙うは9戦ぶりの勝利のみだ。【保坂恭子】