ジュビロ磐田がアウェーで浦和レッズに勝利した。

 序盤は一進一退の攻防となった。パスでの連係攻撃を狙う浦和に対してカウンターからチャンスをうかがう磐田と、互いに攻める時間を作った。最初の好機は浦和が迎えた。前半12分、自陣でボールを奪ったMF関根貴大(22)のロングパスをFW興梠慎三(30)が相手ゴール前でフリーで受けたが、左足シュートは枠を外れた。

 先制は磐田。36分、FKにGK西川周作(31)が飛び出してクリアミスしたルーズボールにDF大井健太郎(33)がMF阿部勇樹(35)に競り勝ち、ゴールに押し込んだ。

 対する浦和は43分に阿部が同点弾。MF柏木陽介(29)の右CKにニアに飛び込み、頭で後方に流す難しいシュートを決めた。

 後半11分、浦和がふたたび阿部のゴールで逆転に成功する。相手陣内で興梠にパスを送り、ヒールでの返しに走り込んでペナルティーエリアへ。DFに押されて倒れ込みながら放った左足シュートが、詰めてきたGKに当たってゴールに吸い込まれた。

 浦和に流れが傾いたかに見えたが、ここから磐田が逆襲した。23分にアダイウトン(26)のゴールで同点とすると、29分には途中出場の松浦拓弥(28)がペナルティーエリア内から左足を振り抜いてゴール右隅へ。わずか6分間で2点を奪い、再逆転した。

 35分に左サイドを突破した松浦がふたたびゴールを奪い、2点差に。そのまま試合を押しきった。ホームの前節でG大阪を3-0で下した勢いそのままに、今度はアウェーで浦和を粉砕した。