前回大会準優勝の川崎フロンターレが、栃木ウーヴァを下し3回戦進出を決めた。

 17日のサンフレッチェ広島戦から先発全員を入れ替えて臨んだ一戦。

 圧倒的にボールを保持しながら引いた相手の守備ブロックを崩せずにいたが、前半29分、試合が動いた。3バックの右に入ったDF田坂祐介(31)がペナルティーエリア右外から豪快なミドルシュートを突き刺し先制。小さくガッツポーズした田坂は「ボールを受けた瞬間、コースも見えていたし、狙ってました。ふかさないように打とうと思った」と振り返った。

 この試合で田坂に主将マークを託した鬼木達監督(43)は「試合に出てるときも出てないときも、しっかりトレーニングに励み頼れる選手。シンプルに彼に託した」と説明した。田坂は「年齢も上の方なので。若い選手がもっと、生き生きできるような声掛けを意識した」と話した。

 後半17分には、途中出場のDF車屋紳太郎(25)のクロスにFW長谷川竜也(23)が飛び込み追加点を挙げた。スコアでは快勝も、指揮官は「結果は評価したいが、もうちょっとアグレッシブなサッカーをして勝ちたかった。単純に技術のミスが多い。練習から本気でゲームで使える技術を身に付けようと話をした」と課題を掲げていた。