名古屋グランパスの風間八宏監督(55)は、湘南ベルマーレに惜敗し「ひと言で言えば、非常にもったいない試合。これだけゲームを支配することは、なかなかない。支配できながら、決定機を決められなかった。自分たちの不注意なミスで失点した」と試合を総括した。

 序盤は、前線に人数をかける湘南の攻撃に押し込まれたが、前半の半ばあたりからはボールをキープし、しっかりつなぐパスサッカーで主導権を握った。その中、前半45分にCKから失点し、後半5分にも左から簡単にクロスを許して、失点した。守備については「もっと、もっと注意深くやっていかなければいけない」と反省した。

 後半12分には、MF田口泰士のパスを受けたMF杉森考起(20)が右足でゴールを決め、1点差に詰め寄ったが、あと1点が遠かった。攻撃面について、風間監督は「チャンス、決定機をもっと増やさないと…なぜなら今日、決めてくれなかったから。時間が最後の方になって、少し焦りが出たと思います。それ以外の崩しで多少、トラップが失敗したり、シュートまで持っていけなかったり、その前に1対1の決定的なチャンスもあった。触れば入るボールを、触れませんでした。1人1人、高めていってほしい」と課題を口にした。

 湘南戦を含む直近5試合で、1勝4敗と結果が出ていない。その中、シーズン前半戦を終えた感想を聞かれると「まだまだ途中ですけども、ここまで自分たちのゲームの形が、かなり出来たと思う。今日、ましてやベルマーレ相手に、これだけゲームが支配出来るようになったのは、選手の個人個人の成長。勝ちに結び付けられるように厳しい中でやっていきたい」と前向きに語った。【村上幸将】