北海道コンサドーレ札幌は4日、札幌・宮の沢で全体練習を行い、8日の次節大宮アルディージャ戦(NACK)へ備えた。前節清水戦(札幌ドーム)を白星で飾り、ぎりぎり残留圏内となる15位でリーグ戦を折り返した。次節が約2週間の中断期間前、最後の試合。攻守で献身的なプレーが光る主将のMF宮沢裕樹(28)は「チームも個人的にも疲れは来ているけど、力を出し切りたい」と、初の連勝へ意欲を見せた。

 この日は、対大宮を想定した攻撃の戦術練習や、11対11のミニゲームをこなした。前回5月6日の対戦では1-0で勝利したものの、大宮は当時から監督が代わり、上昇気流に乗っている。前回対戦では今季初ゴールを決めたが「前回とは違うチームになっている」と、警戒は怠らない。

 清水戦では、攻撃面で決定機を演出したほか、終盤の大ピンチを身をていして守った。「あの時間帯は相手もどんどん(札幌にとって)危険なエリアに入って来る。どのスペースが危ないか、考えながら守れたことは個人的にも良かった」。J1残留争いのライバルとの対決に「絶対に負けられない。勝って上へ行くきっかけになれば」と、気を引き締めた。【中島宙恵】