浦和レッズは1日、ペトロビッチ監督の解任を受けてコーチから昇格した堀孝史新監督(49)のもと、初の全体練習を行った。さいたま市内で行われた練習の冒頭に円陣を組み、約1時間半の体力強化メニュー。ボールを使っての戦術的練習などはまだなく、DF槙野智章(30)は「ミシャとの違いは、まだ分からないなあ。言語が一緒なので、直接聞き取れてコミュニケーション出来ることが一番変わったところかな」と監督と選手間の、より密な意見交換などをプラス材料に挙げた。さらに「鹿島のように監督が代わって、良い方向に向いているチームもある。リーグだってまだ狙えるし、ACLもルヴァン杯もある。良い方向に変わらないといけない」と続けた。

 5日にはホームで大宮アルディージャを迎える「さいたまダービー」が迫る。4月30日のダービーで0-1と敗れてから、勝ちきれない試合が続いているだけに、MF柏木陽介(29)も「勝たな、アカン。選手もサポーターも特別な試合」と気持ちを強く持った。リーグ戦は残り試合で首位のセレッソ大阪と勝ち点12差と引き離されているが、GK西川周作(31)は「堀監督の下でいい練習を続けたい。失点が止まっていないのはGKとして責任を感じている。変えられるのは自分だと思っている」。練習後は、選手全員参加での決起集会に向かった。