ジェフユナイテッド千葉MF町田也真人(27)がレノファ山口戦で、狙い澄ました会心の先制ゴールで勝利に貢献した。

 後半12分、DF乾貴哉(21)が鋭く放った左クロスを、GKがパンチングではじいたこぼれ球を、左足でダイレクトにたたき込んだ。GKの動きを冷静に見極め、はじいたボールがこぼれるところで待ち構え、決めきった会心の一撃に、ゴール後は両手を広げる飛行機ポーズで喜んだ。

 町田はゴールについて「第1DFが外に流れそうな感覚があって、うまく流し込めた。狙ったところに、うまく蹴ることができた。入って良かった。緊張しつつ、蹴るのがいい方向にいっています」と笑みを浮かべた。

 後半44分に山口にPKを献上し、追いつかれたが「絶対に勝ち点3を取らなければいけない試合だった」と勝利をどん欲に追及した。前半戦は、点を取りきれないと相手に主導権を握られ、ズルズル失点…というケースが少なくなかった。この日も、後半44分に同点とされた後、押し込まれたが、逆に押し返した。

 町田は「非常に苦しかったですけれど、最後の1発にかけていた。決め切れる選手がいることが心強い。今までは追いつかれてしまうと逆転されたり、いい流れに持っていけなかった。主導権を握っていても1発でやられることも多かった」と、後半戦に入ってからのチームの変化、成長を口にした。

 その上で、混戦のJ2を勝ち残っていく手応えが出てきたかと聞かれたが「2連勝、3連勝、4連勝として、上位に行ってから…まだまだ全然、何も感じていない」と冷静に現状を見詰めた。【村上幸将】