東京ヴェルディが、7試合ぶりの勝利を挙げた。途中出場したFWドウグラス・ヴィエイラ(29)が2試合ぶりのゴールを決めた。

 試合終了間際の後半44分、MF田村直也(32)からの山なりのロングパスに反応し、DFより高い位置でボールを頭でとらえた。「普段の練習の中で、田村から良いパスが来るのはわかっていたので、イメージはできていた」と信頼を明かした。ここ3試合途中出場が続いていることについて「ベンチにいるということは簡単なことではない。いつでも入れるように集中力を高めておかないといけない。出る、出ないにかかわらず、自分はしっかり準備をして表現するだけ」と冷静だった。

 前半10分にロアッソ熊本のDF村上巧(27)の一発退場によって、早い時間から相手の人数が1人少ない有利な状態で進んだ。東京Vのシュート数は20本を数え、熊本は2本にとどまるなど、東京Vが攻め抜いた試合展開となった。しかし熊本の守備陣も堅守を見せ、そのままスコアレスドローかといったもやもやした雰囲気が漂うなかでの、ヴィエイラの一発だった。

 東京Vは第26節を終えた段階では13位、勝ち点37で、プレーオフ進出となる6位との勝ち点差は4だった。この勝利で11位に順位を上げ、勝ち点も40に積み上げた。現在6位の横浜FCとの勝ち点差は2に縮まり、プレーオフ進出も十分手の届くところにある。